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仕事ができても、公私混同が災いして退職に追い込まれた人には同情できないかも……

2019年03月22日 20:00

カー用品店チェーンのオートバックスの東京都内にあるFC店舗でアルバイトとして勤務していた男性が、職場でのハラスメントが原因で不安障害になり、自宅療養を余儀なくされたが、休職が認められずに雇い止めされたことを不服に思い、FC店舗を運営する会社に対して、未払い賃金や慰謝料の支払い、雇い止めの撤回を求める訴訟を起こしたという事案が、弁護士ドットコムで記事になっていた。

オートバックス、元バイト男性が提訴 「非正規に休職を認めないのは差別」

最初は、「オートバックスって、どういうところがブラックな会社なんだろうな?」という興味で記事へのリンクをクリックしたんだが、退職に追い込まれるまでの経緯についてを読み進めていく内に、こればかりは原告の元従業員の男性に賛同しきれないものを感じてしまった。

原告の男性は職場に生活費に困っていた同僚がいたから、他の仲間と金を出し合って、二百万円以上の金銭を貸してやったそうだ。

2013年6月ごろ、生活費に困っていた同僚の従業員から相談を受けた田島さんは、当時の店長に相談。「店長という立場のためえこひいきはできない」「協力できる人間で協力してやってほしい」「何かあれば最終的に自分が責任をとる」などと言われたという。

そこで、他の同僚3人とお金を出し合い、205万円を従業員に貸し付けた。ところが、この従業員は返済しないまま退職し、督促にも応じなかった。このため、田島さんは会社に何らか補てんしてほしいと要望し、2014年7月には、会社幹部からこの問題で事情を聴かれた。

その後、会社は補てんなどの対応はしない一方で、「やめるなら50万円払う」などと田島さんに対し退職勧奨をするようになった。応じずに2015年4月の最初の出勤日に出勤すると、当時の社長から「契約できないから帰ってくれ」と雇い止めを宣告されたという。

借りパクされて、会社に補填を求めたことがきっかけで、色々とハラスメントを受けるようになって、職場に居辛くなってしまったようだ。

この人、2006年にアルバイトとして入社して、「カーオーディオなどの販売業務を担当していたが、正規社員も合わせた個人売上成績で月間トップとなり表彰されたことも複数回あった」んだそうだ。
それだけ店舗の売り上げに貢献した実績を積めていれば、正社員に登用される可能性もあったと思うけれど、個人間の金銭の貸借に会社を巻き込むような公私混同行為が災いして、上の人間の信用を失ってしまったんだろうな。

基本的に俺は左寄りの思想だし、他でもない自分も非正規の立場で働いた経験が長いから、非正規雇用の問題の話題を聞けば、殆どの場合、雇われた方の人間の肩を持つけれど、こればかりは賛同しきれないものを感じてしまった。
「正社員には認められている休職の制度が、アルバイトに付与されないのは、合理的な理由の無い不当な差別だ」という趣旨も含まれた訴訟だそうだけれど、それ以前の問題な気がする。

「必要なコンクリート」

2019年03月09日 16:00

外環道や圏央道は「必要なコンクリート」 環状道路を整備する意義とは

2018年6月に外環道の「千葉区間(三郷南IC~高谷JCT)」が、計画から半世紀を経て開通するなど、ここ数年で首都圏では圏央道や外環道、首都高C2中央環状線といった「環状道路」の整備が急速に進んでいます。そうしたなか、今後の日本の成長に環状道路をどう生かすかを考えるシンポジウム「東京外かく環状道路(外環道)の役割と整備効果を考える」が、国土交通省 関東地方整備局と産経新聞社の主催で2019年3月4日(月)に開催されました。

「20世紀の道路整備は、江戸時代の『5街道』を意識のなかで引っ張ってきたのか、東京を起点とした放射状の高速道路が優先されてきました。このため首都圏を通過しようとすれば、必ず首都高を経由することとなり、首都高は混雑しました」と語るのは、日本総合研究所会長で多摩大学学長の寺島実郎さん。

https://trafficnews.jp/post/84102

この記事で触れられている新規の高速道路の開通予定は以下の通り。

【圏央道 久喜白岡JCT~大栄JCT間の四車線化】
2024年までに全区間の四車線化完了予定。

【圏央道 松尾横芝JCT~大栄JCT間】
2024年度開通予定。

【圏央道 藤沢市から横浜市にかけての区間】
2020年度に開通予定。


それ以外で、埼玉県在住の自分が気になっている主な建設予定区間も以下に挙げてみる。

【外環道 関越道と東名道を直結する区間】
安全上の問題で、来年のオリンピックまでの開通は不可能だとネクスコ東日本の社長が断言している。開通時期は未定。

【首都高速埼玉大宮線】
あまりニュースには出てこないけれど、既に圏央道の桶川北本ICまでの区間が開通している上尾道路の真上に地域高規格道路を建設するためのマージンは取られている。
少なくとも、今の首都高速埼玉大宮線の北端の与野ICから、圏央道の桶川北本ICまで直通させる計画はとっくにできているんだろうけれど、具体的な開通時期は未定。

【西関東連絡道路・新山梨環状道路】
新山梨環状道路は一部の区間は既に供用されている中部横断自動車道になっているが、甲府市の市街地を取り囲む形で計画されている地域高規格道路である。
西関東連絡道路は現在の関越道の花園IC付近から、この環状線を結ぶ道路になる。
既に寄居市の末野から秩父市の蒔田までは、自動車専用の一部区間有料道路として開通しているが、これを埼玉県と山梨県の県境を潜る雁坂トンネルでも経由させて、新山梨環状道路に繋げる計画のようだ。中部横断自動車道になっている区間の他にも、中央道に直接入れるJCTができるかどうかは、今のところは分からない。

圏央道はその沿線への企業の進出が多くて、当初に想定されていたよりも交通量が増えてしまっている。西の方から東名道や中央道を走ってきて、圏央道を通らないで、群馬県や埼玉県の北西部に向かうことができる道路も必要になってきているんじゃないかと思う。
鶴ヶ島JCTの手前とかで、群馬県のナンバーの自動車が走っているのをちらほら見掛けるが、中部横断自動車道と新山梨環状道路、西関東連絡道路で、関越道の花園IC付近から甲府を経由して、東名道の清水JCTまでが結ばれれば、圏央道の交通量を幾らか分散できるのではないかと考えている。

でも、これが全線開通するのは、早くても2030年になるようだ……。


以上とは別に、公式な計画は無いが、個人的に必要だと思っている道路についても述べてみる。まぁ、素人考えだから、間違っている部分もあるだろうし、実現する可能性は低いだろうけれどね……。

【圏央道 鶴ヶ島JCT~鶴ヶ島JCT間の三車線化】
圏央道は沿線に物流センターがあちこち立ち上げられたため、大型車の通行がかなり増えているが、この区間の交通量が特に多い。
ちょっと速い大型車が追い越し車線の蓋になって、後が詰まっている光景も珍しくない。もう、三車線無いと厳しくなっているのではないか。
ましてや、ダブル連結トレーラーも走っているんだろ。そのことを考えたら、南端側は八王子と言わず、海老名JCTまで必要かも知れない。

【第四の環状道路(南関東環状線)】
現在のところ、東京を囲む環状線は、中央環状線と外環道と圏央道の三環状が全線開通に向けて、計画・工事が推進されているが、もう一本、環状道路は必要ではなかろうか。
横浜から府中、国分寺、東村山を経て、埼玉県に入ったら、所沢、ふじみ野を経て、今の首都高埼玉新都心線を経て、松伏辺りを通って、千葉県の柏で常磐道と交差するような形の道路だ。
理由は埼玉県南部は、まだまだ東西の移動が不便だからです。こういう道路ができれば、国道16号や国道463号のトラフィックを分散できることが見込まれる。
柏から先は成田空港へ向かうバイパスと繋げれば、新たに東京23区を大きく迂回して、空港へアクセスできる道になるから、一定の需要がありそうだし、渋滞が慢性化している京葉道路を経由しないで、房総半島を南下できるルートを延伸してもいいだろう。

【第二関越自動車道】
ご存知の通り、関越道は現在でも渋滞の発生が頻繁だからです。
ルートはまず、現在の所沢ICの辺りから入間市に向かい、狭山日高IC辺りで圏央道と交差させて、概ねJR八高線沿いに北上させていって、藤岡JCTの手前ぐらいで元の関越道に合流させるか、或いはそのまま北関東道と繋げてしまう感じです。
所沢から入間まで作れば、国道463号線の渋滞を解消できそうな気がするし。

本田技研工業の狭山事業所が再来年に閉鎖されると、何千人もいる大部分の従業員は寄居工場に異動させられるんじゃないかと予想するが、狭山とか所沢とか川越とか日高でローンを組んで家を建てちゃって、高速道路で通勤しなければならなくなる社員も多いだろう。そういう平日の朝夕の交通量も増えるんじゃないかと思う。
それを見越しているのか、ほぼ八高線と並行する県道30号線(飯能寄居線)の整備が推進されているんだろうけれど、それだけでは不十分な気がする。

【埼群道路】
埼玉県の東松山の辺りから、熊谷の市街をバイパスして、群馬県の太田までを結ぶ道路。
407号線も大型車の走行がそれなりに多いし、熊谷の市街地を南北にバイパスする道が必要なんじゃないか……って気がする。

【中関東自動車道(埼北道路、茨城横断道路)】
埼玉県の北部、利根川の右岸側を通って、茨城県の古河、下妻、石岡を経て、鉾田市に至る高速道路。
西端は藤岡JCTで、そのまま上信越道と繋げてしまってもいいんじゃね?

異常なのは小児性愛者ではなくて、人類の文明や科学技術が進歩してきたスピード

2019年03月03日 19:00

Twitter社が自社のサービス上で、児童の性的搾取の助長させる行為を抑制するため、最近行ったルール変更の内容が話題になっている。
「児童の性的搾取について妄想したり、そうした行為を助長する」「児童の性的搾取に該当するコンテンツについて、入手したいという願望を表現する」などといったことも規制に加えられたのだが、「妄想」という言葉で定義される行為の範囲が曖昧だから、困惑の声が多く挙がっているのだ。

国内でも未成年の児童に対するわいせつ行為で逮捕者が出るというニュースが後を絶たない。教育現場で、教職者による児童・生徒へのわいせつ行為も多い。

長崎県の教育委員会は、教職員による未成年者に対する性犯罪を抑制する対策のため、今年の4月以降、全ての教職員に対して、「性的嗜好」の検査を行うことにしたんだそうな。

その検査に用いるアンケート作成を依頼されたのは、《性障害専門医療センター》の代表の福井裕輝氏。
「教職員の10%程度は小児性愛だと予測している。(小児性愛者の中には)子どものいる所の仕事に就く、近づいていくという者が多数いて、塾講師や養護施設、さらにボランティア活動などという形で(子供に)接近する」などとコメントをしている。
もし、この検査によって小児性愛が認められた場合、二つの対処法が用意されているという。一つはカウンセリングだが、もう一つは性欲を低下させる薬物の処方だという。

未成年の女児に性的な興味を持っている人間は、ロリコンなどという蔑称で呼ばれ、異常者扱いされる。


こういう問題や未成年者へのわいせつ事件のニュースを聞く度に、思うようになったことだけれど、異常なのは未成年者へ性的な興味を持つこと・持つ人間ではなくて、今の人類の文明や科学技術が進歩してきたスピードなのではないかということだ。

日本の国の歴史だと、5000年ぐらい前は縄文時代で、稲作文化すら無かった。
まず、女性が初潮を迎えてから生殖が可能な年齢域って、その時代も現代も殆ど変化していないと思う。
つい200~300年ぐらい前だって、現代の中学生か高校生ぐらいの年齢で、男女ともに成人(元服)の儀式を受けさせられ、大人の一員にさせられていた。10代半ばで結婚すること、珍しくなかっただろ。
明治時代に入ると、日本も産業革命を迎えて、それを支える労働者の教育水準を向上させなきゃいけないから、中央集権的な学制が導入されたことを皮切りに、公教育が整備されていった。
時代を追う毎に進学率、学校を出て就労する平均年齢も上がっていった。大雑把に言ってしまえば、それに比例して、初婚年齢もどんどん上がっていったのだろう。
経済のグローバル化が進んで、海外の企業との競争もあるから、産業界が学卒で入ってくる新規就労者に対して求める教育水準も上がっていくばかり。
それに加えて、少し前までは、女性に大学(教育)は要らないっていう考えの人が多かったけれど、今は女性の力をもっと活用しなければならないという風潮になっている。
女性も大学進学して、会社とかに入ったら、何年かはキャリア形成に専念することを要求されるようになってきた。

国民・労働者にとっては、結婚する前に学業や職業のキャリアを積むことを優先させた方が、主に経済的な意味で有利に生きることができる世の中になっている。
また、国民にそれを促すことは、国にとっては国力、企業にとっては競争力・業績にプラスにはたらく仕組みになっている。

ここ200年ぐらいの間か、経済の仕組みがそういうふうに変化したことで、国民もライフスタイルもそれに適応することが求められてきた。
それに伴って、十代の半ばで結婚とか、或いは婚前でも妊娠・出産したら、奇異の目で見られる風潮が拡がっていったんだろうと推察できる。
そして、十代ぐらいの少女に性的な興味を持つことは異常だという不文律も無言の社会的合意で形成されてきたのだろう。

でも、人間に生殖能力がある年齢域の上限って、少なくとも、まだ産業革命が起こっていなかった数百年前と殆ど変化していない。それなのに、平均初婚年齢が上がっているのだから、出生数が下がって、少子高齢化になるのは当たり前だよな……。

そういうことの裏返しで、現在の法律で未成年とされる少女に対して、男性が性的な興味を持つこと自体については、異常とは言えないと思う。

もし、人類が文明や科学技術を発展させた歴史のスピードがもっともっとゆるやかだったとしたら、生殖可能な年齢も少しずつ後ろ倒しになっていくように、人間の身体は進化していくのかも知れない。
それだったら、やっとキャリアの形成に一区切りする頃になって、不妊に悩むというジレンマとか、高校生が不本意な妊娠で学業を断念しなければならないとか、そういう問題も無いのだろう。

人間の身体の進化が追い付かないほど、今の人類の文明や科学技術が発展する歴史のスピードの速さの方が実は異常なのではないか……などというふうにも思ってしまうようになっている。

自動車の燃料タンクを小さくされると、給油の頻度が増えて、面倒臭くて嫌なんですが……

2019年02月27日 21:00

俺は自動車に多少は興味あるので、自動車関係のニュースサイトはいつも閲覧しているのだが、たまに現在販売されている軽自動車の比較紹介記事も目にする。

昨今の軽自動車の売れ筋は、スーパーハイトワゴンと呼ばれるジャンルであろう。後席のドアはスライド式になっていて、車内空間が広く、使い勝手が良い自動車が好んで選ばれている。本田技研のN-BOXがブッチギリで販売台数の一位を占め続け、それにスズキのスペーシアやダイハツのタントが続く。

他でもない俺も、一年ぐらい前にディーラーで試乗車・展示車として使用されていた旧型N-BOXカスタムを購入して乗っている。

N-BOXは2017年の8月か9月にフルモデルチェンジした。車両本体価格が20万円ぐらい高くなったが、ホンダセンシングが装備されたことも含めて、様々な改良が施されて、今日の不動の評価に繋がっているのだろう。
そんな新型が発売されているのに、どうして、敢えて旧型の中古物件を買ったのか?

旧型と比べて、高くなったということもあるが、何より気に入らないことは、燃料タンクの容量が縮小されてしまったことだ。旧型はFF車だったら、35Lもあるのに、新型は27Lしかないんだよ。

前の自動車はスズキの軽自動車だったんだけれど、燃料タンクの容量は30Lで、燃費は大雑把に平均すると14~16km/Lだっただろうか。大体、いつも360~400㎞ぐらい走行したら、給油を促すエンプティランプがつく感じだった。タンクにガソリンを満タンにしてから空になるまで航続できる距離は、420~450㎞といったところか。
自動車を買い替えるならば、新しい自動車は古い自動車と比べて、この航続距離が長くなるヤツにしたいという強い希望があった。
新型N-BOXは燃料タンクは縮小されたけれど、車両全体でかなりの軽量化を達成できたから、実燃費は幾らかは向上しているのだろう。でも、35Lから8Lも縮小されたので、航続距離は短くなっているようだ。
以下はメーカーが公表している新旧のN-BOXのJC08モード燃費の値の比較である。

旧型N-BOX Custom 特別仕様車 ターボSSパッケージ 22.0km/L
新型N-BOX Custom G・EX ターボ Honda SENSING〈FF〉 25.0km/L

多分、これの7割掛けぐらいが実質的な燃費になると思うが、それで計算すると、旧型は539㎞、新型は472.5㎞という値になる。

今の俺の旧型車の個人的な燃費・航続距離を書くと、荒っぽい運転を控えれば、航続距離は500㎞を超えるが、夏や冬でエアコンを使ったり、近距離ばかり走ったり、急のつく運転を多用したりすると、480kmぐらいで給油しなければならなくなるといったところだろうか。

それに対して、新型は実際に所有・乗っている人から直に聞いたけれど、400kmも走らない内に給油しに行かなければならないみたいだ。

明らかに旧型と比べて、新型は航続距離が短くなってしまっている。遠出して、給油できる場所が少ない地域を走行することもあるから、長いことに越したことはないし、ガソリンを給油しなければならない頻度が増えると面倒臭いだろうな……という想像も募る。
多分、買うまではそんなことを気にもしないけれど、納車されて、一カ月くらい実際に乗ってから、あまりに頻度が高くて驚き、面倒臭さが募ってくるようになった人、案外いるんじゃないかな?

俺の前の自動車は最後に継続検査を受けたのは、一昨年の10月だったのだが、少なくともそれからたったの3~4カ月後に買い替えるつもりは無かった。
でも、次はハイトワゴンにしたいという考えはあって、N-BOXは最右翼だったのだが、フルモデルチェンジ後の新型のスペックを見て、燃料タンクの容量が小さくなっていることを知って、これは無いな……って思ったから、前倒しで買い替えることを決めたのだ。新型は買いたくないから、買うなら旧型にしたいから、自分の好きなカラーリングと仕様で、まだ他人の手垢があまりついていない未使用車に近い物件が市場にある内に手に入れたいと思ったからだ。

しかも、新型は4WD車を選ぶと、更に容量が小さくて、25Lしかないのだ。4WD車って、冬季は積雪がある地域を走る人が主に買うと思うんだが、今の日本は過疎地の方から、ガソリンスタンドの件数がどんどん減っている。そういう地域の人にとって、この航続距離では使い勝手が悪いだろうな……って察せられてならない。

こんなふうに、燃料タンクの容量が小さいのは、現行のN-BOXだけではない。同じホンダ車では、昨年の7月頃に発売されたN-VANも27Lしかない。
多分、そろそろN-WGNもフルモデルチェンジする時期が迫っているけれど、これも27Lに縮小されるんだろうな。
スズキの軽自動車もジムニーなど一部の車種を除くと、現在販売されている車種の殆どが27Lになっているみたいだ。しかも、アルトエコという車種だと、20Lしかないんだと!

30Lは入れられる容積のタンクを設計できても、わざと内側を狭くして、27Lしか入れられないようにされているらしい。何故かというと、ガソリン自体にも重量があるから、国土交通省に申請して、一般に公開する燃費の値を少しでも向上させるために、入れられるガソリンを少なくして軽量させるという小細工のためだそうな。そこまでして、エコカー減税の適用を受けなきゃならんの?
まぁ、受けなきゃならないんだろうけれど……。そんな減税いらないから、航続距離の長い自動車を作ってよ……って思うが。

そこまで小さくなくても、今の自動車市場では、モデルチェンジを経たら、軽量化のために燃料タンクの容量が削減されることがトレンドになっているようだ。

「軽自動車にそんな大きな容量の燃料タンクは必要無いだろ」っていう意見もある。スズキの社長もそういう感じの考え、述べているみたいだ。軽自動車は近場の生活圏を移動すための下駄みたいなものだから、燃料タンクは小さくていいんだと。

でも、アルトみたいな自動車だったら兎も角、「じゃあ、スペーシア カスタムのターボ仕様はどうなんだ?」って聞きたいよ。
ホンダのN-BOXもそうだけれど、クルーズコントロールとか、明らかに高速道路を長距離走行することを想定した装備がついているではないか。そういう車種はそれを想定した容量にして欲しいと個人的には思うのだ。

航続距離が短くなれば、給油のためにSAやPAに立ち寄ることになり、運転手の休憩の頻度も上がって、安全運転に繋がるなどというお節介な考え方もあるみたいだけれど、そんな自動車が増えたら、ガソリンスタンドのあるSAやPAの混雑が酷くなって、逆に無いSAやPAは閑散としてしまうという格差の深刻化に繋がらないか……?

3.11のような大震災があった時だって、タンクの容量が大きい方が不安が小さいのだ。
あの日、ガソリンの供給が滞ると思って、その日の内に近所の給油所へ急いで給油しに行ったけれど、容量が大きければ、それだけ次の給油までの時間を延ばせるわけだから。

一応、断っておくけれど、究極的には少ない燃料で長距離走れるようになるのが理想だ。
燃料タンクの容量が27Lでも、実燃費が余裕で20Km/L以上は出る自動車だったら、ギリギリ合格なんだよ。でも、そこまで燃費性能を向上できていないのに、そんなに削るから、こうして文句の記事を書いているわけだが。

まぁ、地道に燃料タンクの容量が小さい自動車は要らない・嫌だっていう声を挙げて、少しずつでもメーカーに耳を傾けさせることに努めるしかないんだろうか。

今、販売されている軽自動車のハイトワゴン系の車種で、燃料タンクの容量が十分にあるヤツって、ダイハツのウェイクぐらいだろうか。
マジで高速道路とかで遠出する用途も考えているなら、ウェイクか、旧型のN-BOXを中古で探す以外には選択肢が無いと思った方がいい。

だから、俺は自動車系のニュースサイトで、ホンダの現行N-BOXやN-VAN、スズキのスペーシア等といった軽自動車をヨイショする記事が挙がっているのを見掛けたら、その度に燃料タンクが小さいことを突っ込むツイートを入れているんだよな。
自動車が納車されてから、燃料タンクが小さいことで不便な思いをして、憂鬱になる人を少しでも減らし、メーカーの設計・開発担当者に考えを少しでも改めることを促すきっかけになればと思って……。

『翔んで埼玉』は、今の政府の東京一極集中の是正を推進する政策の行きつく先のディストピアが描かれているのかも……

2019年02月26日 23:00

『翔んで埼玉』っていう映画が凄く話題になっている。同名の漫画の原作があって、作者は『パタリロ』などの代表作で知られている魔夜峰央である。

1980年代半ばに描かれ、白泉社から刊行された作品だが、その発表から30年も過ぎた2015年になって、突然、インターネット上で話題になり、テレビでも取り上げられて、宝島社から復刊されるに至った。

埼玉県という地域をディスったギャグ漫画ということだが、俺個人は笑えないものを感じた。自分は生粋の埼玉県民だが、決して漫画の内容に腹が立ったというわけではない。

埼玉県民は東京都民から徹底的に差別を受けていて、その都県境には関所があって、埼玉県民は通行手形が無ければ、関所を通れない――

こんな感じの世界観なんだけれど、俺個人は初めて読んだ時、笑いよりも驚きが募ってきた。将来、有り得るディストピアの形の一つではないかと思うからだ。


まず、以下の記事を参照してもらいたい。

移住、起業に最大300万円=東京から地方へ「背中押す」-政府

政府は2019年度、東京から地方にUIJターンし、就職・起業した人に対する支援金制度を創設する。移住先の都道府県が紹介する中小企業に就職した人には、最大100万円を支給して新生活をサポート。移住後に起業して地域課題の解決に取り組む人には最大300万円を支給する。東京一極集中や地方の担い手不足の改善に向け、地方生活に関心を持つ人の「背中を押す」(内閣官房担当者)のが狙いだ。
移住支援の対象者は、直近5年以上東京圏(東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県)に在住かつ東京23区内に通勤する人で、東京圏以外の道府県に移住する人。東京圏内でも過疎地や離島など34市町村への移住は対象とする一方、34市町村からの移住は対象外とする。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019012600440&g=eco

日本全体の総人口が減少している状況下で、東京都は22年連続で転入超過が続いている。地方は衰退の一途を辿っていっているのに、東京のような大都市圏にばかり、ヒト、モノ、カネが一極集中している。政府は3年前から、地方創生をスローガンに、この一極集中状態の是正に取り組むようになった。
ちょうど、『翔んで埼玉』が話題になりだした頃からだろうか?

それで、東京23区の住民、或いは23区内の企業に勤務している人間が地方へ移住して、就職・起業したら、給付金を出すなんていう案を出しているわけなんだろうけれど、その内、逆に東京23区への転入や就労を何らかの形で抑制する政策も出てくるような気がしてくる。

以下のリンク先の小説は、外資に経済も政治も支配された近未来日本のディストピアの形を描写した内容である。

政治経済近未来小説「火の鳥と亡国の人物」

以下はそこからの抜粋だが、埼玉県民が東京都に簡単に入れなくなっている『翔んで埼玉』の世界と似ているではないか。

そして亡国の「彼」は今度は、

生まれ故郷から都会に出れずに一生を終えることになった。

なぜなら、格差社会を推し進めた結果、地方から仕事を求めて
東京への流入が増えすぎてしまったため

「東京へ新たに地方出身者は住んではならない」

と流入制限を2011年からかけていたからだ。

これを「田舎自立支援法」という。

そのため、亡国の彼は、レンズ工場で

レンズの研磨工として一生を過ごした。


何を言いたいかというと、何年か前にも同じ趣旨のことを書いたが、こういうふうに人気が集まった漫画とかアニメって、どういうわけか、近未来の世界を予知する・今後の社会の動向を示唆する内容が含まれていることが散見されるように思えてならないんだよな。

最も分かり易い話を出せば、大友克洋の『AKIRA』という漫画だが、この『翔んで埼玉』と同じ頃――1980年代に描かれた作品なのに、2020年に東京でオリンピックが開催されることになっているという劇中の設定が現実になってしまっていることが話題になっているだろ。

『魔法少女まどか☆マギカ』というアニメは2011年の年明けに始まったけれど、その脚本を担当した虚淵玄は、作中の主要登場人物が魔法の力を行使することで支払わされる代償の重さを表現することを通して、原子力発電のような大きなリスクの伴う技術をどう扱うかという折り合いのつけ方を模索し続けるべきだというテーマのようなものも提示したのだが、なんと、これの放送期間中にあの大震災と原発事故が起こったのである。

ついでにもう一つ挙げると、鳥山明の『ドラゴンボール』で、主人公の孫悟空が使う《元気玉》という必殺技は、消費税の導入・税率上げを示唆していたのではないかと個人的には見ている。

このように、人気の出る漫画とか小説とかの作者って、何か霊的な働きかけがあって、無意識に世界の先行きを示唆する内容を込めた作品創りをしているんじゃないかっていう気がするんだよな。

話を『翔んで埼玉』のことに戻すと、ここまで書けば、もうお察しだろうが、この漫画の内容は今の政府が推進している東京一極集中状態の是正のための政策の行きつく先を示唆しているように思うのが普通ではないだろうか?

30年以上も前に描かれた漫画が急に話題になり始めた頃と、政府が東京一極集中状態の是正に取り組む姿勢を宣言した時期がほぼ一致しているではないか。

給付金を出して、都民の地方への移住を促す政策の次は、何が起こるか?

例えば、これを書いたのは橘玲という作家だったと思うが、多くの企業が通勤手当の支給を止めてしまい、都外から都内の企業に勤める労働者の数が減少した近未来像の話を読んだことがある。
政府は経団連とかに働きかけて、企業の従業員に多額の通勤手当を支給することを止めさせることによって、都外から23区へ通勤する人間の数を減らそうとか、考えているかもな。

そういうふうに段階を踏んでいって、地方出身者は東京へ転入・就労しづらくされていき、『翔んで埼玉』で描かれたディストピアの実現が近づいているのかも知れない。

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