駄猫の時事放談

このブログの創造主 

kayin(カイン)

代表者:kayin(カイン)
駄猫
メタボ猫
ホワイト・ヘアー・ブッダ(デビル)
白いガチャピン
吊り目のドラえもん
白銀の奇公子
NNC(ネオ・ニート・キャット)
チョイ悪ネコ

社会のあれこれに物申すブログです。基本的に思想属性は、左派リベラルなので、合わない人は注意。

リンクはご自由にどうぞ。
TBは受信を停止中。
バトンはゴミ箱に捨てます。

@メールの宛先はこちら。
kayin20040731★yahoo.co.jp

■姉妹ブログ
駄猫チャンプルー
(休止中)


Edit

最近の記事 

カテゴリー 

最近のコメント 

月別アーカイブ 

ブログ検索 

カウンター 



ブロとも申請フォーム 

この人とブロともになる

『ALWAYS』 

映画『ALWAYS 続・三丁目の夕日』製作報告会【4日・日本橋 プラネタリウム跡地】

 日本中を感動の涙で包み込んだ名作の続編『ALWAYS 続・三丁目の夕日』の製作報告会が4日(水)、日本橋のプラネタリウム跡地で行われた。吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希らお馴染みの出演者が勢ぞろいし、堤と堀北は現代と昭和34年の時代の違いについて語った。

報告会の模様

 「多くは語りません。美しい日本、それは『続・三丁目の夕日』に入っていると思います。ご清聴ありがとうございました」と吉岡の和やかな挨拶でスタート。前作の見所だった“建設中の東京タワー”の次は“高速道路の架かっていない日本橋”という事で、現在山崎監督はCG作業に追われているという。

 プロモーション映像を鑑賞した堤は「音楽が流れるだけで涙腺ゆるむ」と笑顔。今と昔の家族の絆について「こういう映画を観て涙したというのは、人間って根本的に変わらないなと思う」と説いた。

 また堀北は「続編撮影と聞いて、今までにないプレッシャーを感じた。前作はたくさんの人にいい評価をもらった。前回より勝てなかったら、何も成長していないと思って、前向きな気持ちで望めました」と撮影当時の心境を語り、「今は何でも便利な物がある。でも、それがあって当たり前と思ってはいけない。何も無いところから今があるとわかってくれれば」とメッセージを送った。

 同作は11月3日に公開予定。その他の出演はもたいまさこ、三浦友和、薬師丸ひろ子、須賀健太ほか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070704-00000010-oric-ent


あのつまらない映画の続編を作ったのか!?

前作は幾つも賞を取った名作、非常に評判が良かったらしいが、素人の意見だけれど、どこが素晴らしいのか、殆ど分からなかった。
普通の日本人と比べて、俺の感性が貧し過ぎるんだろうか?

とってつけたようなストーリーといい、役者の台詞といい、随所で「ここは感動して、涙を流してもらいたいところですよ!」っていう強引な押し付けのようなものを感じる場面もしばしばで、最後まで白けてしまった。

昭和30年代の東京の街をモデルにしたテーマパークでも歩いている疑似体験をするためだけの映画だと思った方がいいだろう。

現代人は格差社会でストレスを抱えて、自殺する人も増えているし、希望を失っているから、貧しくても希望を持って、逞しく生きている昭和の人の生活を映画で描いて、観客に何か感じ取って欲しいという意図もあるんだろう。

だけれど、テーマパークと実物は似て非なる物で、昭和30年代を生きた人は現代と比べて、人情が厚くて、希望に燃えていたと言えるんだろうか?
犯罪も非常に多かったし、総人口に対する自殺者の割合は、今と同じくらいの高い水準だった。

生活水準の差のことはさておき、実際にこの時代を生きた人が現代人と比較して、希望を強く持っていたなんて話は眉に唾である。明日の生活の不安に押し潰されるかどうかの瀬戸際で生きているのは、平成の世も昭和30年代も同じような気がする。

寧ろ、その後の日本の経済成長は、その当時の多くの人々が明るい未来を「信じていなかった」「希望を持っていなかった」からこそ、その実現が「奇跡」と呼ばれるようになったんじゃないのか。「奇跡」っていうのは、滅多に起こらないから、奇跡って言うんじゃないのですか?

でも、アマゾンのレビューを見ると、「とても良い映画です」「しんみりして、涙を流しました」などというレビューが多数派だが、それは今の日本人全体の最大公約数なんだろうか?
アマゾンが意図的にそういうレビューばかりを掲載しているか、欺瞞のようなもの――日本人は自分の心に嘘をついているとしか思えないのだ。

今の総理大臣が自著の『美しい国』の「教育再生」の章で、この映画のことを取り上げている。モラルの崩壊に歯止めをかけるとか、少子化対策という目的もあって、「家庭」の価値観の見直しを提唱する意図で、この映画のタイトルを持ち出しているのだ。
しかし、この本の220ページで引用されているが、竜之介がヒロミに「見えない婚約指輪」を贈る場面だが、どうだろう?

昨今、経済的なことがネックで結婚できない若者が多いことも社会問題になっているが、今の世の中、この映画に感動する感性の持ち主が若い世代の間でも本当に多いなら、そんな要因で非婚率が上がったりなどしないだろうに。



まぁ、架空の世界の話として観て、「どんなに苦しいときでも、希望を捨ててはいけない」って受け止めるのが正しいのかも知れない。

監督:山崎貴
出演者:吉岡秀隆、 堤真一、 小雪、 薬師丸ひろ子
収録時間:133分
レンタル開始日:2006-06-09

Story
西岸良平によるロングセラーコミックを『リターナー』の山崎貴監督が豪華キャストを迎えて映画化した感動作。昭和33年。集団就職で上京した六子は鈴木オートに就職。一方、鈴木家の向かいの駄菓子店の店主は見ず知らずの子供を預かることになるが…。 (詳細はこちら
2007/07/06 20:00|映画、テレビドラマCM:0
 

『14才の母』、その4 

監督:佐藤東弥、佐久間紀佳
出演者:志田未来、 田中美佐子、 生瀬勝久、 山口紗弥加
収録時間:156分
レンタル開始日:2007-04-04

Story
“女子中学生の妊娠”というセンセーショナルな題材を通じ真実の愛を描いた、志田未来主演によるヒューマンドラマの第4巻。突然の陣痛に襲われた未希は、波多野に助けられて的場クリニックへと辿り着くが…。第9話から最終第11話までを収録。 (詳細はこちら


「その3」の記事でも書いたことだけれど、この最終巻を見て、やっぱり、そうだと思ったことは、このドラマは「両親が揃っている家庭の方が幸福。母子家庭で育つ子供は不幸」みたいな考え方を訴えているのだと感じた。

あんなに頑なだった父親も結局は智志に対して、「未希や生まれてきた子供に会ってやってくれ」って頼みに行った。
桐野静香が最後まで厳しい態度を変えずに言い続けていることは、未婚で子供を育てることはホントに厳しいぞ」ということだった。

公式サイトの掲示板を見ても、こういうことを書き込んでいる人はいないけれど、俺は「命の大切さ」だとかよりも、そういうことを強く訴えているように見えた。

桐野静香のキャラクターで、もうひとつ強い印象を受けたことを書けば、自殺未遂をやって、病院に運ばれて、一命を取り留めて、意識が戻った時の場面だ。
未希の母に対して、「自分は事業の失敗を絶望して自殺したわけではない。息子に大学卒業まで、学費を賄って暮らせる程度の保険金を残してやる算段を冷静に考えた上でやったんだ」などという話をしたところだ。

信じ難いだろうが、何を隠そう、それが人間も含めて、あらゆる生き物の自殺を選択する心理の核心だからだ。
今日の記事のテーマから外れてしまうから、ここでは詳述しないが、自殺する人の心理は子孫の繁栄を計算する本能が働いているのだ。
(もし、人間にそういう本能が備わっていなければ、戦時中の特攻隊とか、壬生義士伝の吉村嘉一郎みたいに、生きて帰れない戦場に行く者なんか皆無だと思う。ということを以前に書いた。)

そういうことを冷静に考えて実行に移そうとしたり、それを人に語るところにも、桐野静香の怜悧さや強さが表れているように見えた。

しかし、このドラマを観たことで、もうひとつ、考えさせられたことは、波多野というキャラクターの背景である。
海外の紛争地域を駆け回って、そういう世界の子供の窮状を見て歩いた経験が豊富で(出版社の編集部の机に、そういう写真が多く置いてあった)、それと比較して、日本は平和で豊かな環境で生活できるのに、親や社会に不満を抱いて、素行が悪くなっている子供が増えていることについて、批判的な目を向けている。

ドラマの内容から少し外れた話になるが、これを見て思ったことは、福者マザー・テレサの言葉と同じことである。「世界の平和とか、貧困問題の撲滅などを願うなら、まず、身近で困っている人間を助けなさい。家族を大切にしなさい」などということを言っていたそうだ。
波多野が登場する場面になると、大体、戦乱や飢餓の危機に子供が晒されている国の写真が出てくるが、皆が「家族」を大事に考えているなら、戦争など起こらないんじゃないかって気がしないでもなかった。

途上国の飢餓とか戦乱の根本的な原因は人口爆発だが、何故、人口が増えるのかといえば、労働力として、子供を産み育てた方が生活が楽になる構造が社会に根付いているからだ。 大人の経済的都合のせいで、酷い目にあっている子供が多いわけだ。

逆に、今の日本を含めて、先進国の多くは子供を産むと、経済的なデメリットが大きいから、出生率が落ちているわけだ。

番組の公式サイトの掲示板に馬鹿なコメントもあったけれど、出生率について、今の日本で罷り通っている議論――年金制度の維持のため、出生率を上げなければいけないとかいう発想は、途上国の貧困層の家族計画と大差ないような気がする。
今の日本はそんな考え方の国民が増えているから、家庭内の暴力とかが多かったり、平和憲法を変える議論が活発になっているのかなって気がしないでもない。

日本の国は過去、江戸時代が一番、子供の目が輝いていたって言われているが、開国まで平和な時代が200年以上も続いたのは案外、そういうことかも知れないですね。
倒幕後、明治に入ってから、安全保障上の止むを得ない事情もあったとはいえ、何度も大きな戦争が起こっている。

今、家庭の崩壊とかも社会問題になっているが、戦後の左翼思想や歪んだ自由主義を悪玉視する議論が支配的になっているが、実は明治の頃から何か歪んでいたんじゃないかって思う。
2007/06/27 08:00|映画、テレビドラマCM:0
 

『高校教師』 

監督:鴨下信一、吉田健
出演者:真田広之、 桜井幸子、 峰岸徹、 渡辺典子
収録時間:136分
レンタル開始日:2006-10-31

Story
93年にTBS系で放映され、社会現象を巻き起こした野島伸司脚本によるTVドラマの第1巻。教師と生徒による禁断の愛を中心に、レイプ、不倫、同性愛、近親相姦などのタブーを描く。第1話「禁断の愛と知らずに」から第3話「同性愛」までを収録。 (詳細はこちら


以前、【生きている機械】の社会と国策という記事を書いたが、今日はその続きのような内容を書こうと思う。

その記事で、『高校教師』というテレビドラマのことを取り上げたけれど、最近、レンタルDVDでようやく観たので、今日は大雑把に感じたことを書きたいと思う。

一部で、「このドラマを観て、『利己的な遺伝子』という本を読んで、生物学にハマるような奴は痛い」って言われているらしいが、確かに俺個人の感性でも、このドラマを観たことがきっかけで、それに興味を持つのは、痛いような気がした。
少なくとも、自分は高校時代にリアルタイムで観ても、まず、興味が湧くことは無かっただろう。

オンライン書店ビーケーワン:利己的な遺伝子

前半で、主人公の羽村がこの本を読んでいる場面が何度か出てくるが、羽村は所謂、どことなく、《スベった》キャラクターの設定だ。が、このドラマの話において、『利己的な遺伝子』という本の扱い方も、どこか、すべっているような印象を受けた。

否、感覚の鋭い人、頭の切れる人の中には、何らかの暗喩を読み取って、高く評価しているのかも知れないが、生物学に疎い人とか、物の良し悪しを見る目が拙ければ、蛇足にしか見えないんじゃないかって気がした。

が、それがあっても、このドラマシリーズ自体は秀逸な作品だと思う。
校内レイプ、近親相姦などといった扇情的なキーワードがてんこ盛りなのに、いやらしい感じが無く、森田童子の歌に引き立てられる面もあるが、寧ろ綺麗な感じがする。

桜井幸子は団塊ジュニア世代だが、彼女が演じる二ノ宮繭はドラマの設定では昭和50年生まれになっている。俺は同じなんだけれど、だから尚更、「自分の高校時代にリアルタイムで見ておけば良かった」と思う(ウチは親が厳しかったから、こういう内容の番組は居間では見辛かったが)。

このドラマの要は後半、相沢直子が暴行されたことを腹に据えかねて、新庄が解雇を覚悟して、学校の中で藤村を殴る場面から始まる。
羽村はその出来事がきっかけで、一度は距離を置いた繭に対して、一線を越えた接し方に踏み切る腹を決めて、彼女をその父親の元から連れ出して、ストーリーは一気に瀑布へ向かうのだ。

この間、『自殺行為』っていう記事を書いたけれど、それと内容が重複するが、要するに、自殺する人の心理はこういうことなのだ。
自殺する人の全てがそうなのかどうかは分からないが、自分の身を危険に晒せば、このドラマの新庄や羽村みたいに、自己の立場とかに頓着せずに、自分の危機を救ってくれる人間が現れることを期待しているのだ。

そういう因果関係・人間の心理構造が今の生物学の世界で証明されているから、ドラマの主人公は生物学の講師という設定になっているんじゃないかという月並みな連想が誘われる。

俺はこういう理屈も、『利己的な遺伝子』も、下記の本で初めて知ったんだけれど、多分、そういう学に疎い視聴者の多くは、このドラマを観ただけでは、そこまで考えが至らないんじゃないかと思う。

オンライン書店ビーケーワン:どうして勉強しなくちゃいけないの?


今、いじめなどが原因で、自殺する子供が多いことが、この国の社会問題のひとつになっているが、生半に「命は大切だから、自殺はよくないですよ」みたいな奇麗事を言っていると、却って増えるんじゃないかって気がする。
ハッキリ言って、悩みの相談に応じる姿勢を見せるような真似などせず、「お前なんか、自殺したって、誰も何とも思わないんだよ」っていう意識を濃くした方が、自殺する気になる人間が減るんじゃないかというパラドックスがある。

自殺する人が増えていることに、心を痛めているようなことを口にする人間が誰もいなくなるようになった時、自殺なんかしなくなるんじゃないかって気がする。

大体、そういう心理状態で自殺行為に走る人間が抱えている悩みは、普通の社会の人間関係とか、法や道徳などを平和に守っていては、解決できないような状況なのだと思う。

このドラマは、「自殺を考えるほど、深刻な悩みを抱えている人間が身近にいるならば、お前は自分の立場や利害や常識を逸脱してまで、その人間を助けるか?」っていうことを視聴者・社会に問いかけているようにも見えなくもない。
2007/06/08 18:53|映画、テレビドラマCM:0
 

『14才の母』、その3 

監督:佐藤東弥、佐久間紀佳
出演者:志田未来、 田中美佐子、 生瀬勝久、 山口紗弥加
収録時間:141分
レンタル開始日:2007-04-04

Story
“女子中学生の妊娠”というセンセーショナルな題材を通じ真実の愛を描いた、志田未来主演によるヒューマンドラマの第3巻。波多野が書いた記事により未希の妊娠が多くの人に知られてしまい、学校では職員会議が続くが…。第6話から第8話までを収録。 (詳細はこちら


3巻は一ノ瀬家が皆、新しい命の誕生を受け入れ、覚悟を固めたことに始まり、出産時期が迫り、未希の体調が目に見えて変化していくことと平行して、週刊誌に家庭の問題を書かれたせいで、経営する会社の業績が壊滅的な打撃を受けて、転落していく桐野家を追った展開。

基本的に俺の物の考え方は、このドラマの登場人物では、柳沢さんに最も近い。人が何を考えようが、自分に迷惑が掛からなければ、どうでもいいと思う。

馬鹿なのかも知れないけれど、家族でよく話し合った結果、皆で新しい命を迎え入れる気になったなら、それはそれで良いんじゃないかな。
誰の助けも得られないような状況の人間が一人で出産して、ストレスが溜まって子供を虐待するようなケースと比べれば、万倍マシだろうし。

一ノ瀬家が明るい雰囲気を取り戻していくのと比べて、桐野家の状況は悪化の一途だが、凄く際立っている。

3巻まで見ても、どうして、智志が精神的な飢餓感を抱くようになったのか、よく分からない。
ドラマを見た限り、あのお母さんは息子とのコミュニケーションに割と時間や神経を配っているような印象を受けた。
このドラマは桐野静香という登場人物のことを、やや強引に悪人に見せようとしている節がある。週刊誌に息子の行為を暴露された後の凋落の描写はちょっと極端な気がした。

何故、そういう演出になっているのか、3巻まで観て、製作者の意図がやっと分かった。
とっくに気付いている人はいると思うが、このドラマは、ある価値観を訴えているのだ。

それは、「お父さんとお母さん、両親が揃っている家庭で育った子供の方が幸福」「親が片方しかいない家庭の子供は不幸、おかしくなる」みたいな考え方の復古だ。
例えば、今の総理大臣を筆頭にジェンダーフリーに批判的な政治家とか、占い師の細木数子などが訴えているような家族観ですよね。

だから、「仕事と子育てをしっかり両立してきた女性」を、こんなに突き落とす展開なんだろうなって感じた。

それだけではない。夫婦で来院している他の家庭を見て、夫になる男性が傍にいないことを寂しく不安に思った未希に対して、「寂しいなら、寂しいって、素直に言っても良いんだよ」などと、母親が優しい言葉を掛ける場面もそうだ。
「産むなら、相手の男に何も求めない。自分と自分の家族の力だけで育てる決心をする」という約束を交わして、父親からようやく認めてもらったのに、そういう泣き言を言うなんて、ちょっとズルいような気がした、否定的な印象を受けた。
けじめが全くつかない家庭ってことじゃないか。

ところが、このドラマはそういう価値観を訴えているわけだから、そんな反故が許されるわけですよ。
シングルで仕事と子育てを人並み以上にやってきた女性が突き落とされ、両親が揃っていて、昭和期の中流家庭の理想を絵に描いたような一ノ瀬家が明るくなる展開になるのは、製作者の背後にそういう思想があるからなんだろう。

俺の個人的な妄想で言い切ってしまうが(このブログ自体、妄想の塊だけれど)、要するに、このドラマはプロパガンダなんだよ。
『女王の教室』もそうだと感じたし、以前、そういう記事を書いたけれど、このドラマもそうなのだ。
神田和美っていう名前は、今の政権のスローガン――「美しい国――日本」を意味しているとしか思えないネーミングで、公教育再生の国策の本格化を先取りした感じの内容のドラマだったが、この『14才の母』というドラマも何らかの国策を先取りしているんじゃないかって気がする。
多分、少子化対策だろうと思うが。

いずれにしろ、「家族の大切さ」みたいなことも訴えていることは確かだろう。
でも、俺の「ある種の家族観の復古を目論むプロパガンダだ」という感じ方が的を得ていたとすれば、空虚な内容だ。

今の日本は、このドラマの一ノ瀬家のような生活を送ることができる人って限られている。特に若い世代は正規雇用枠が減少し、非正規雇用の急増で、このドラマのお父さんみたいな甲斐性を持てる人の割合は減っているだろう。

或いは、「貧しくても、家族で――」っていう考え方もあるかも知れないが、「どうなのかな?」って懐疑的に思う。経済的に困窮している家庭の方が、虐待などの問題が発生し易いんじゃないかって気がする。
俺は『ALWAYS 三丁目の夕日』よりも『キューポラのある街』の方が、高度成長期の日本の庶民の家庭をリアルに描いている映画だと思うので……。

一ノ瀬忠彦みたいに、甲斐性のある男性が減少している一因として、近年の女性の社会進出も大きいだろう。要するに、桐野静香みたいな女性の増加だ。
このドラマのストーリーは、未成年者の性について、関心を引かれがちだけれど、実は「女性の社会進出」の否定もテーマになっているんじゃないかって印象を受けた。

別の機会にもう一度、取り上げるつもりだけれど、昭和期の一億総中流の家族形態が嫌だから、男女平等が推進されていて、それは国民自身の選択だろ。それに幸福感を感じていないから、今の中高年の離婚の急増という現象があるんだろ。

そういう時世に、こういうテーマのドラマはあまり視聴者の受けは良くないような気がするんだけれど、どうだろう?
2007/05/25 20:00|映画、テレビドラマCM:0
 

『14才の母』、その2 

監督:佐藤東弥、佐久間紀佳
出演者:志田未来、 田中美佐子、 生瀬勝久、 山口紗弥加
収録時間:149分
レンタル開始日:2007-04-04

Story
“女子中学生の妊娠”というセンセーショナルな題材を通じ真実の愛を描いた、志田未来主演によるヒューマンドラマの第2巻。未希は、智志に勇気を出して妊娠したことを告白するが、智志は突然突き付けられた現実に動揺し…。第3話から第5話までを収録。 (詳細はこちら


第3話から第5話は、未希が出産を決意するまでの過程と、彼女の妊娠を知った周囲の人の動揺を追う展開。
このドラマは時折、母親役の田中美佐子の回顧録っぽいナレーションが入るんだけれど、母と娘、どちらが主人公なのかは分からない。
「14才」で母親になった子なのか、それとも、その「14才」の母のことなのか、どちらとも取れるかも知れない。

この2巻に収録されている話を観た自分の感想だけれど、多くの批判的な人が言っていることと概ね同じである。

皮肉なことだけれど、一度は中絶手術に応じた未希に出産を固く決心させたのは、他ならぬ母親だった。
未希は的場クリニックの病室で、母親から自分を産んでくれた時の気持ちを聞かされて、自分の身体に宿した子に会いたいという願望を強く持ってしまい、手術の直前で病院を逃げ出すのだ。
こういうのも「薮蛇」っていうのかも知れないな。

結局、両親はお母さんの方から、娘の意思を尊重する覚悟を固めるんだけれど、やっぱり、「甘いな」という印象が拭えなかった。
「お前ら、中学も卒業していない身で働けもしないのに、どうやって子供を育てるんだ!?」っていう疑問に対して、何も説得材料を持っていないのに、自分の意思を押し通しているのだ。
最終的にそれで折れる親はやっぱり、甘いかなって思うし、「批判的な感想の人が多いのも無理ないな」と感じた。

手術が始まる直前、未希は的場クリニックを飛び出して、後を追ってくる母親から隠れようとする場面がある。
それで母親に見つかって、名前を呼ばれて、慌てて道路に飛び出して、バイクと接触して事故に遭ってしまう。

この直後の場面も酷いと思った。
バイクに乗っていた奴も怪我をしたと思うんだけれど、そのことについて――自分の不注意で迷惑を掛けたことについて、反省している節が全く描かれていないのだ。

ドラッグストアで万引きしたこともそうだけれど、人に迷惑を掛けたことについて、ちっとも反省を促される場面が無いのだ。

登場人物の設定によれば、母親は「自分の行動に責任を持ちなさい。」ということを常日頃から子供に言い聞かせていることになっているそうだが、このドラマの内容から、それが殆ど感じられないぜ。
2007/05/24 20:00|映画、テレビドラマCM:0
 
カレンダー 

08 | 2008/09 | 10
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

DVD、CD 

ぽすれん

このブログのお値段 

賛同 


リンク 

Copyright(C) 2006 駄猫の時事放談 All Rights Reserved.
Powered by FC2ブログ. ホームページ アフィリエイト レンタルサーバー 1GB!FC2ブログ(blog) template designed by 遥かなるわらしべ長者への挑戦.