駄猫の時事放談

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日本の大好況の芽を育てず、踏み潰した人々 

ここ1年ぐらいか、新聞の経済欄に『サブプライム・ローン』という言葉が載らない日は無い。
これから相当、尾を引きそうな気配も漂っていて、日本国内も景気後退懸念が濃くなっているわけだ。
当然、それを覚って、株式市場は軟調な推移が続いているわけで。

私は10年以上も前に株式から投資の世界に入門した。
しかし、現物株投資は1年前――チャイナショックの大暴落があった直後、全て処分してしまい、それ以来はきっぱり辞めてしまっている。

米帝のサブプライム問題についての認識は甘かったけれど、それを抜きにしても、日本株が上がるとは想像し難いものがあった。

今まで、同じことを何度か書いてきたけれど、日本の近い将来の株高を自信満々に予想すていた(今でも予想は継続中?)専門家の先生方の主張には共通する話があるよな。

「人間が最も消費活動が活発になるのは、子育ての最中で、家も建てる40歳代ぐらいだ。だから、人口の多い団塊ジュニア世代が40歳代になる時期、その世代の消費で国の景気は凄く拡大する。それを見越して株価も上がる」

大雑把にまとめると、以上の内容だ。

私もこの世代に近いのだけれど、これより下の世代って、2人か3人に1人しかが正規雇用に就くことができていないんだろ。それで、親の経済力に頼れなければ、中流の生活を維持することができない。

だから、そんなバブル、来るわけないぞ。……って何度も言ってきただろ。

もう、その兆候は誰の目にもハッキリ映っている。国内のどこの自動車メーカーも国内市場での販売不振に頭を悩ましているし、マンションが売れなくて、資金繰りが悪化した不動産会社の倒産が相次ぐようになったこととか。

前々から、そんな事態を憂慮していたのか、政府は「親元で暮らしている若者」を批判する本を書いたトンチンカンな学者を起用して、「若者の自立支援」の対策を考えたり、用途が子供の住宅購入ならば、生前に相続を認める税法を施行したりしているのだが、あまり効果は上がっていないようである。

みずほグループは、米国のサブプライム・ローンに手を出して、千億単位の大損を出したんだってな。他にも莫大な損失を計上している金融機関が少なからずあるだろう。

まったく、つい数年前、公的資金で不良債権の尻拭いをやってもらったばかりなのに、日本のバブル崩壊と同じような末路が容易に察しがつくことに大金を投じて、穴を開けてしまった奴らの責任を強く問う声があまり聞こえてこないのは何故なんだろう?

それだけ、溝に捨てられる銭があるなら、何で、日本の若者に投資しないの?

今の日本の若い世代が厳しい雇用環境を強いられているのは、そんな銀行の不始末に端を発する長引いた不況も大きな要因だろう。

来る筈の好況が来ないのは、継続して拡大していく筈の景気が萎んでしまっているのは、若い世代に金を回さず、その将来を潰すようなことをやっている上の世代とか、富裕層側の落ち度だろう。

若者の「意識」「自立精神」を鍛えるようなことばかり言って、親元を追い出すことを推奨して、景気拡大を図って社会全体の世帯数を増やそうとしたところで、○マイルサービスとか、○オパレスなどといった、経済的弱者、貧しい若者を食い物にしているような悪徳不動産会社を一時的に肥えさせるだけである。

「一時的に肥えさせる」と書いたのは、そんな会社は人材派遣のグッドウィルや英会話教室のNOVAみたいな末路を辿っていくのは目に見えているような気がするからさ。
2008/07/22 20:00|経済CM:0
 

勝ったらチヤホヤ、勝たなきゃクズ扱い 

野茂英雄が日本の球界を去り、米国のメジャーリーグに入る頃は、当時の近鉄の差し金か、マスコミとかの反応は非好意的な方へ傾いていたわけだ。

それが後の大躍進で、反応が180度変わったわけだが、『賭博黙示録カイジ』の1巻の利根川の台詞を思い出して、失笑させられるのである。

勝ったらいいな……じゃない……!

勝たなきゃダメなんだ……!

ドジャーズの野茂

彼が今
脚光を浴び

誰もが賞賛を惜しまないのは
言うまでもなく

ただ、彼が勝ったからなのだ……!

勘違いするな

よく闘ったからじゃない

彼らは勝った

ゆえに今
その全て

人格まで肯定されている

もし彼が負けていたらどうか……?

負け続けの人生だったらどうか……?

これも言うまでもない

おそらく

野茂はウスノロ

誰も相手にしない

わかりきったことだ

野球選手に限ったことではない、亀田とかいうボクサーとTBSの関係もそうだろうし、ライブドアのホリエもそんなもんだったろ?

マスゴミの無節操さを罵倒するに適当な台詞も『カイジ』から引用するのである。

FACK YOU

ブチ殺すぞ……

マスゴミども……!
2008/07/21 23:32|マスコミ、芸能、醜聞CM:0
 

もし、自分の生きる今の時代が格差社会ではなかったら…… 

今日も秋葉原の事件のことから取り上げて、そのネタを掘り下げて記事を書いていくつもりなのだが、犯行に至った動機と労働問題の関係の有無の真偽は兎も角、この件をきっかけに、俺も昨今の「格差社会」について、改めて色々なことを考えたのだ。

これから、数度の更新に分けて、それを少しずつ書いてみたいと思っているんだけれど、何を隠そう、私はあの犯人と同じ雇用形態で似たような職に従事する労働者をやっている一人なのだ。
だから、その辺の人間よりも突っ込んだ事情が何となく理解できる面もあったりするかも知れない。

俺は昨日、「もし、今の日本がこういう格差社会じゃなかったら、彼はマトモな社会人になっていただろうか?」などと書いたよな。
赤木智弘の「希望は戦争」とかいう説を読んでもそういうことを考えたんだけれど、他ならぬ自分自身、今の日本がこんな格差社会じゃなくて、雇用とかがここまで流動化していない社会だったら、自分はどういう人生を歩んでいただろうか?

時々、そういう想像をすることがある。

こちらのブログは原則、あまり自分の個人的なことは書かない方針にしているから、細かいことは書けないんだけれど、格差社会じゃなくて、こんなに雇用が厳しい社会じゃなくて、結婚して子を儲けていたとしても、今の万倍、幸福感を味わって、満足した生活を送れている自信があるわけではない。
やはり、何かしら不満や悩みを溜め込んで、毎日を過ごしているだろうなって気がするし、自分の場合、格差社会じゃなくても筋金入りの駄目人間になっているかも知れないな。

ただ、たまたま自分が生きている今が、そういう厳しさの時代に重なったことで、良かったと感じているようなことを挙げるとしたら、このブログがその表れのひとつかも知れない。
もし、何でも国とか企業に頼っているだけで、何となく安定した生活を送っていられるような人生だったら、正しいか間違っているか、賢いか馬鹿なのかは兎も角、自分はここまで物事を考える習慣が身につく人間にはなっていなかったんじゃないかな。
2008/07/02 22:00|格差社会、経済大国の貧困CM:0
 

加藤智大という殺人鬼について 

先月、秋葉原で起こった例の事件について、遅ればせながら、幣ブログでも取り上げてみることにする。

格差社会の負の産物、「派遣」という雇用形態の問題を指摘する意見も少なくないよな。

しかし、今度の事件の犯人については、どうなんだろう?

教育が厳しい家庭環境で育ち、県内で最も偏差値の高い高校に進学したら、同級生は自分よりも良い成績を取る奴が多く、酷い挫折感を味わうことになったらしい。
卒業生の殆どが四年制大学に進学する中で、彼は卒業後、短大に進学する。

もし、今の日本がこういう格差社会じゃなかったら、彼はマトモな社会人になっていただろうか?
思うのだけれど、彼よりも上の世代は、まだ、少子化がそんなに進んでいないのに反して、大学の数が今よりは少なかったのだから、同年齢の受験生の数は多く、受験戦争はもっと厳しかっただろう。
「派遣」という制度が産業界にそんなに浸透しておらず、何か正社員で就職する口があったとしても、彼みたいな奴は「何で、俺はこんな仕事に就いているの?」という不満を抱えがちになるような気がするんだよね。

誤解しないで欲しいが、今の日本の労働問題の中で、派遣という概念が及ぼしている負の影響を認めていないわけではない。
まぁ、この件だって、無名ブロガーの無責任でトンチンカンな考察で、ホントはこの犯罪と今の日本の労働問題は何か因果関係があるかも知れないが。

いずれにしろ、下記の記事を読むと、ホントに奥手といか、ヘタレというか、本質的に女性に悪さができない人の好い男だったんだなとは感じる。
部屋に連れ込んで、酒を飲ませるところまで持ち込んだのに、童貞を卒業しなかったんだぜ。
女の方はその気が無いのに、そんな男の部屋に上がって酒を飲むなんて、どれだけ無防備なんだよ、って呆れるが。

下手糞なケータイ小説を読まされた気分である。

【秋葉原通り魔事件】加藤容疑者のメル友女性告白「悩んでいるようには見えなかった」

東京・秋葉原の連続殺傷事件を引き起こした加藤智大(ともひろ)容疑者(25)。犯行前に「友達ほしい」「彼女さえいればこんなに惨めに生きなくていいのに」と掲示板に書き込み、孤独な生活ぶりがうかがえるが、1年前の一時期、容疑者には「トモ」と呼んでくれる親しい女性(23)がいた。女性に加藤容疑者の素顔について話を聞いた。(米沢文)


 6月8日午後。彼女は秋葉原の連続殺傷事件を報じるニュース速報にくぎ付けになった。殺人未遂の現行犯で逮捕された男の名前が、自分の知人と同姓同名だったからだ。

 夜になって、容疑者が逮捕された場面などが映像で繰り返し流れ、青森県出身であることが報じられた。それを見て、彼女は容疑者があの「トモ」だと確信した。



携帯サイトで知り合い、「トモ」と呼んだ


 彼女がトモと初めて会ったのは昨年7月末だった。

 携帯電話の出会い系サイトで知り合い、メールを何通かやりとりした。送られてくるメールは笑顔や悲しい顔などのカラフルな絵文字入りで、2、3行の短いものがほとんどだったが、一度始まると何往復もした。

 お互いに青森市に住んでいることが分かり、トモは「会いたい」と言ってきた。

 市内の駐車場で待ち合わせをした。ありふれたチノパンとシャツを着て、髪形には気を使っていないような印象を受けた。

 「きっと彼女はいないんだろうな」

 そう思った。

 名前を「ともひろ」と読み当てると、トモは「珍しいな。1回で読めた人」と笑顔をみせた。彼女はトモと呼ぶことに決めた。

 トモの軽乗用車に何度か乗せてもらった。車内は整頓され、後部座席にはUFOキャッチャーで得たらしいディズニーなどのキャラクターもののぬいぐるみが4、5個並んでいた。会話はあまり弾まなかった。ラジオやCDはかけず、車内はシーンとしていた。

「前はスポーツカーに乗ってたんだけど、事故起こした。今度、GT−R買いたいんだ」

 2人ともゲームが好きで、よくゲームセンターでUFOキャッチャーをやった。一度だけカラオケにも行った。歌を歌うのは好きらしく、一般の人は知らないようなアニメ系の歌を次々と入れていた。

 8月1日には2人で「浅虫温泉花火大会」に遊びに行った。屋台で食べ物を買ったり、花火を携帯電話の動画に撮ったりして半日過ごした。2人でいる間、トモは携帯電話の着信などを気にする様子はなく、親しい友人はいないようだった。


「オレと一緒になればいいのに」

    
 花火大会の翌日。「親に家を追い出された。アパートに引っ越したから来ないか」と自宅に誘われた。

 部屋はアパート1階の1LDK。電気はまだ通っておらず、中は真っ暗だった。壁紙は張り替えたばかりらしく、清潔な感じがした。玄関にはスリッパが2足並んでいた。向かって右側にトイレと風呂、その奥にキッチン。左側奥には居間、その手前に小さな寝室があった。

 居間は10畳以上あり、フローリング床でテレビと大きなクリーム色のL字型ソファが占拠していた。「お金には困っていないのかな」と思う一方でこうも思った。

 「こんな大きなソファに1人でいたら寂しいだろうな」

 寝室には青っぽい絨毯が敷かれ、しわひとつない黄緑色のカバーがかかったベッドがあった。自炊をしている様子はなく、冷蔵庫にはその日の分のコンビニで買ってきた食べ物やプリンなどしか入っていなかった。

 一度、コンビニで買ってきた缶入りのカクテルを部屋で飲んだことがあった。トモは何本か飲んでも変わらず、酒は強そうだった。

 部屋では2人でもっぱらテレビを見て過ごした。夕方にはニュース番組をみることが多かった。バラエティー番組を見ているときなどは、トモは口元に手を当ててクスッと笑うこともあった。

 「オレと一緒になればいいのに」

 本気かウソか分からないが、トモがそんなふうに言ってきたことがあった。彼女は「それはないから」と、それとなく交際を断った。

 帰り際には必ず、「また来ていいから」と言われた。何度目かに自宅を訪れたとき、突然、合鍵を手渡された。

 戸惑いながら「いや」と言うと、トモは「いつでも来ていいから」と鍵を手のひらに押し込んできた。

 「誰かに頼られたいのと、自分も誰かに頼りたいのかな」

 そう思って鍵を受け取ったが、彼女がその鍵を使うことはなかった。

 8月も終わりに近づき、気がつくとメールのやりとりは途絶えていた。

 彼女が連絡先を変えたこともあり、それ以降連絡は一切取っていない。


「生きていれば何とかなる」と言っていたのに…


 加藤容疑者は彼女にとって「お兄さん」のような存在だったという。口数は少なく、自分の家族や悩みについて話すことはなかった。

 その代わり、彼女の話はよく聞いてくれた。

 当時、人間関係に悩んでいた彼女に対し、加藤容疑者は「生きていれば何とかなる。何かあってもオレがいるから」と優しく励ましてくれたという。

 当時を振り返り、彼女は「あんなふうに言っていたのに、自分がそうなったら(事件を起こしたりしたら)ダメだよ」と語る。

 彼女は加藤容疑者について「病んでいたり、悩みがあるようには思えなかった。もし悩みがあったのなら、私が聞いてあげていれば、あんなにたくさんの人を殺さずにすんだかもしれない」と唇をかむ。

 わずか1カ月間のつきあいだったが、今回の事件で、彼女自身もショックから立ち直れないでいる。


http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080620/crm0806201646025-n1.htm

しかし、犯人の男が所属していた派遣会社は、日研総業という業者で、派遣先・終業先は静岡県にある関東自動車工業というトヨタグループの事業所だ。
それで、派遣元も派遣先も、今回の事件について、「以後、こういうことが起こらないように、従業員の管理をしっかりやります」などというコメントを発表している。

具体的にどんな労務管理を行うのだ?
まさか、教育時間を取って、「何故、人を殺してはいけないのか?」というテーマについて、勉強会でも実施するんでしょうかね(笑)
2008/07/01 22:00|司法、刑罰、犯罪CM:0
 
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