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帝位継承問題 

ブログを3つに分ける前、日本の帝位継承問題について、女系でも良いのではないかと考えているように捉えられるようなことを書いた。

しかし、その後、少し調べてみたのですが、私は万世一系について理解が足りなかったところがあった。
どういうことかと言うと、日本史上にも女性君主は何人もいたのだが、19世紀の英帝のヴィクトリア女帝や18世紀の墺帝のマリア=テレジア女帝などのように、この国では女性君主がその婿との間に生まれた皇子に帝位を継承させた例は皆無なのだ。
今、天皇の位に就いている人物の血統の父方だけを過去に辿っても、初代神武帝に至ることができるということが男系の継承――万世一系なのだ。
外国の王侯貴族の系図の例を挙げると、オーストリアにはハプスブルク家の子孫が現在も存在しており、国会議員になっているだなんてことを何かで読んだことがあるが、恐らくその人物の家系も神聖ローマ皇帝を多数輩出した中世・近世のハプスブルク家とは、男系だけでは繋がっていないのだ。少なくとも、20世紀初頭に革命で退位した皇帝の男系だけを辿れば、マリア=テレジアの夫の方の家系のロートリンゲン家の方に向かうからだ。
オーストリアの旧帝室に限らず、一見、古くから残っているように見える欧州諸国の王侯の血統は、女系を介して存続している家系が殆どなのだ。英帝でエリザベス2世が崩御して、チャールズ皇太子が後を継げば、これもサクス=コーブルクという男系の終焉だし、その家系にしたって、歴史はヴィクトリアの太子が王になった1901年からの短いものに過ぎないのだ。
日本の皇室の他に男系だけで長く続いた王侯の家系の例を探すと、14世紀から20世紀初頭まで続いたトルコのスルタンの家系があるが、それにしたって、日本の歴史の長さには遠く及ばない。
そういう意味において、日本の皇室は世界でもきわめて稀有な存在なのだろう。

欧米人の間では有色人種とその国を馬鹿にする風潮が濃いけれど、妙なことに、そういう感情を持ちながら、歴史の長い王侯の家系に対しては、人種や洋の東西を問わずに敬意を払う習慣も持っているそうだ。
だとしたら、近代期に東アジア諸国が次々に西欧諸国の植民地にされていく中で日本が独立を維持できた要因には、長い男系の歴史を守り通した皇室の存在が含まれているのではないかとも思う。
初代神武帝から9代目までの実在を疑う学説や何度か男系継承が杜絶えていることを疑う学説もあるけれど、史実云々よりもそれが尊いと考える人間が内外に多くいることを重視した方が、国益にかなっているのではなかろうか。
それが貴重な外交の札になっているのだとしたら、ジェンダー・フリーやフェミニズムなどの闘争の道具にするために男系の皇統を断絶させるような選択は賢明ではないし、小泉内閣のやっている「皇室典範に関する有識者会議」などというものは白紙にして解散させるべきだ。
しかし、男系維持派にしても旧皇族の復帰の是非などについては意見が分かれている。
秋篠宮夫妻は「自分たちが男子を産めば、混乱を避けられる」という考えで、子作りをしたのではないかだなんてことは考えたくもありません。
小泉宰相は懐妊が公になるや、議論を先送りにしたけれど、第二皇子の三人目の子供が男子として誕生することを願う前に、男系を維持するための法制度を整備しなければならないのだ。
俺が文仁親王の立場ならば、「ふざけんな!」だ。ぶん殴りに行くだろう。
2006/02/11 08:08|皇室、国歌CM:0
 
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