駄猫の時事放談

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大再編成の時代 

三菱自動車減産 最大10万台方針

三菱自動車は25日、国内外での販売不振を受け、来月からの約5カ月で、国内の生産拠点で最大10万台の減産をする方針を明らかにした。名古屋製作所(愛知県岡崎市)と生産子会社のパジェロ製造(岐阜県坂祝町)で、SUV(スポーツ用多目的車)などを減産する。

 平成21年3月期の世界販売台数計画を、当初計画していた130万9000台から下方修正する方向だ。

 ガソリン高や金融危機による自動車の販売不振を受け、国内でも自動車大手の減産の動きが一段と広がりそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081026-00000042-san-ind

もう、俺のブログが一から解説することじゃないが、米帝発「サブプライム・ショック」の影響で日本の輸出産業も大打撃を被っている。
どこのメーカーも軒並み、減産・業績下方修正を強いられていることだ。

米帝では2社の大手企業、GMとクライスラーの合併話が進んでいるそうじゃないか。

多分、日本の産業界でも、それに匹敵する大きな合併が出てくるんじゃないかと思っている。

大体、これから、今度の不景気をどうやって回復させていくんだろうか?

国内景気の前の谷底は2002年頃だったけれど、企業は苛烈なリストラと好況に沸く米中への輸出を伸ばすことで業績を回復させ、1年ぐらい前まで言われていた好景気に繋がったわけだろう。

もう、人件費の削減は限度に近付いているような気もするし、外需も延びない。国内市場は先細りである。
日産自動車なんか、米国や中国の市場が振るわなくなったから、インド市場を開拓するために低価格車の開発を慌ててやっているようだが、そのインドだって、もう駄目みたいだ。

以前、麻生太郎は自身の公式サイトで、「日本の家電製品は、余計な機能を付けずに低価格の製品を作れば、アフリカで大きな需要があるのではないか」というようなことを書いていた。
なるほど、外需は北米も中国もインドも欧州も不動産バブル崩壊で駄目になっても、まだ、アフリカという市場が残っていたか。
だから、海上自衛隊のインド洋での給油活動を重要視している面もあるんだろう。ソマリアの海賊退治の手伝いは、日本経済の死活問題ってことだ。

きっと、今の日本の経済を動かしている政財の要人の思考は、次の外需の開拓ばかりに向いていて、昔のフォードのように国内の労働者に還元するような発想は、殆ど無さそうである。

ガソリン高や「若者のクルマ離れ」で、国内市場の不振は深まる一方だ。
これから、日本の自動車産業はどうなるんだ?

私が想像していることを書くけれど、今の米帝のGMとクライスラーのような大型合併は勿論、有り得る話だろう。
それに加えて、思わぬ異業種との統合も起こるんじゃないか。

どういうことかというと、自動車の白物家電化ってヤツだな。
多分、バブルが崩壊してからの傾向だと思うが、女性に歩み寄ったデザイン・設計の車種が増えて、若い男を狙ったスポーツカーが無くなった。
若者(特に男性)のクルマ離れの原因が非正規雇用・低賃金であることを認めたがらないメーカーは、「若者の興味を引くためにゲームデザイナーを採用したり、音響などのインテリアを充実したモデルの開発に力を注ぐ」ようなことことを標榜している。
すると、自動車の家電化がますます加速して、もう近い将来、自動車と家電の境界線が消えていくんじゃないかって気がする。

上記の記事は三菱自動車の不振を伝える物だけれど、一度はグループの中核の重工業から分離した三菱自は、今後も事業の縮小を強いられる市場環境なら、単独での再建は見切りをつけられ、再び親会社に吸収されることになるかも知れない。
或いは、自動車と家電の境界が曖昧になっていく潮流を反映して、三菱電機と統合っていうこともあるかも知れない。

豊田は自動車部門の縮小を補うために、航空機産業に進出を予定していて、そのために昔の軍用機を製造していた中島飛行機の技術が欲しいから、富士重工業の株を取得しているんだって一部で言われている。

本田技研なんかだと自動車部門が縮小していく一方で、介護などのロボットのメーカーに脱皮していくんじゃないかって気がする。

今、株式市場ではトヨタ、本田技研、日産自動車、日産ディーゼル、いすゞ、日野自動車、スズキ、ダイハツ、富士重工業といった銘柄が「自動車」の分類になっていると思うんだけれど、これが過去の「造船」とか「石炭」みたいな分類のように無くなってしまうんじゃないのか。
もう、株式市場から「自動車」という分類が無くなる時代が近付いているような気もする。
それで、新聞の株式欄では、三菱重工業や日立造船みたいに、「輸送用機器」から「機械」のポストにお引越しする銘柄も出てくるかも分からない。或いは「電気」のポストに移る銘柄もあるかも知れない。

飛躍し過ぎかも知れないが、国内市場の不振に決定的な歯止めを掛けられなければ、そういう大再編成が起こりうることだ。

また、国内で自動車が売れなければ、当然、カー用品の販売店も厳しい経営環境に陥るだろう。

その先にどんなことが起こると思う?
妄想になってしまうが、オートバックスとソフマップが合併することになるんじゃないかって気がする。

最近、一部の若者の間で痛車という物が流行っているそうじゃないか。
痛車とは、主に萌え系の漫画・アニメ・ゲームのキャラクターをかたどったステッカーを貼り付けたり、塗装を行った車などのことである。
個人でやっている人がいるだけでなく、鈴鹿サーキットで催されるモータースポーツにエントリーするマシンにまで、初音ミクが描かれるくらいだ。

今の総理大臣はそういう文化に肯定的なんだから、そのうち、萌え系のキャラクターのグッズを取り扱うカー用品の店とか、逆にカー用品を取り扱うパソコンショップが出てきたりしても不自然ではないだろう。

これから、凄く景気が悪くなってくれば、企業のリストラとかはこれくらいの大変革を伴うものになっていくんじゃないかって気がする。
2008/10/28 06:00|経済CM:0
 
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